「いつも締め切りギリギリまで仕事に追われ、精神的に余裕がない」
「家事育児、資格勉強、習い事、副業など、仕事以外にやること、やりたいことがあるのに、日々残業せざるを得ず、自分の時間が足りない」
これらは働き盛りのビジネスマン、ビジネスウーマンや、子育て中のパパ、ママなどによくある悩みです。
しかし、仕事の取り組み方をちょっと変えることで、こうした悩みや不満を解決に導くができます。
本記事では、「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」(中島聡・文響社・2016年)で示された仕事術や仕事観のエッセンスを抽出し、僕なりの視点による考えも加えて紹介していきます。
2児の子ども達の育児をしながら、本業では「極力残業せず帰宅する」をモットーにする僕の実体験にも基づいています。
ぜひ、参考にしてみてください。
【仕事が終わらない人向け】「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」
以下の2点から解説していきます。
Ⅰ.「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」からの学び
Ⅱ.「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」の実践
Ⅰ.「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」からの学び
①仕事はラストスパート志向でやるべきではない
“締め切り間際にラストスパートで仕事を終わらせようとする人の態度を「ラストスパート志向」といいます。”
“「ラストスパート志向は仕事をするうえで最も避けるべきことです。”
“締め切り直前の仕事は効率が大幅に低下します。なぜなら締め切りを破って上司に怒られるなどの嫌なイメージがノイズになって集中できないからです。”
これらには、僕自身のこれまでの経験上からも思い当たることが多々あり、ただただ共感しかありません。
仕事がいつも締め切りギリギリまで終わらないと、精神的にも疲労し、過大なストレスを感じます。
特に小さいお子さんを子育て中の方にとっては、熱を出しやすく仕事に穴を開けざるを得ないことも少なからずあろうかと思います。
締切直前に子どもが熱を出したら、ヒヤヒヤさせられた経験もあるのではないでしょうか。
仕事はラストスパート志向でやるべきではないのです。
②ロケットスタート時間術
“すべての仕事をスタートダッシュでこなして、絶対に終えられる納期を導き出す。”
“最初の2割の期間を「見積り期間」としてもらい、実際には仕事量の8割を終える。”
“最初の2割の期間で8割の仕事ができなかったら、期限を延ばしてもらう”
“最初の2割の期間で8割の仕事ができなかったら、期限を延ばしてもらう”
“一言で言えば「時間に余裕があるときにこそ全力疾走で仕事し、締め切りが近づいたら流す」という働き方”
ラストスパート志向で仕事をするべきではない。
では、どう取り組んだらよいのか。
その答えが「ロケットスタート時間術」です。
“”全力疾走で2割の期間を使って、まだ「ほぼ完成(8割方完成)の状態に持って行けてないのだったら、かなりの確率で締め切りには間に合わないと判断すべき。”
“残りの2割の「完成にまで持っていく仕事」を残りの8割の期間をかけてゆったりと行っていく。”
“この段階で大切なのは、「全力で仕事と向き合う」ではなく「仕事の完成度を高める」であることを強く意識して向き合うこと。”
ロケットスタート時間術により、仕事をほぼ確実に期限内に終わらせることができます。
また、仕事を早く終わらせることができるので、時間を生み出せ、残業していた時間を家事育児や副業、資格勉強といった他のことに充てることも可能です。
ロケットスタート時間術により、精神的に余裕を持つことができ、仕事に追われる意識がなくなり、日々を明るく過ごすことにもつながります。
一つ注意しておきたいのは、早く仕事が終わったからといって、上司に提出するというのは避けるべきということ。
というのも、上司から続けざまに次の仕事を依頼されるからです。
しかも、前の仕事を短い期間で終わらせたんだから、この仕事も早く終わるだろうと期待し、締め切りをもっと早く設定されたりします。
“スラック(=余裕)の確保こそ、ロケットスタート時間術の最大の鍵です。”
③人生の大半は仕事に向き合うという事実
“人生の時間は、その大半を社会人として過ごします。学校を卒業して就職し、現役から退くまで30年〜40年の間、毎日毎日仕事をして過ごします。つまり人生の半分くらいは仕事なのです。したがって仕事をいかに楽しめるかが人生における重要な問題となります”
“何かを成し遂げたり、幸せな人生を手に入れたりするには、「好きなことに向かい合い続けること以外に方法はない」”
“集中力を無理やり引き出さなければならない仕事はするな”
当たり前のことかもしれませんが、あらためて言われると、はっとさせられる思いです。
「好きなことに向かい合い続ける」というのは大概の人にとっては難しいのではないかと思いますが、このことについては執着していきたいものです。
Ⅱ.「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」による実践
①ロケットスタート時間術
ロケットスタート時間術による仕事の前倒しを徹底
期限の2割もしくは2日間で仕事の8割をこなし、全体像を作成
時間に余裕があるときにこそ、全力疾走で仕事をこなして、締め切りが近づいたら流すという働き方
こうした働き方の実践にマインドセットすることで、ほぼ確実に締め切りまでに仕事を終わらせ、時間の余裕、そして精神的な余裕を生み出しましょう。
②界王拳
著者は仕事に集中してスピードをあげたいときは「界王拳」を使っているイメージとのことです。
界王拳とは、ご存知の方も多いと思いますが、漫画「ドラゴンボール」にでてくる主人公悟空の必殺技の一つで、全身が赤いオーラに包まれ、体中の全ての気をコントロールし、瞬間的に力、スピード、破壊力、防御力といった戦闘力が飛躍的に上昇する技です。
なかなかユニークなイメージですよね(笑)
著者は、ロケットスタートにおえる最初の2割では20倍界王拳の使用をイメージしているらしいです。
「界王拳」で集中力をあげ、スピードをあげる効果が期待できます。
③朝時間の活用
著者は朝4時という早朝からロケットスタートとしているとのことです。
- 家族が起きてくる、出勤時間があるといった外部要因の締め切りが設定できる
- 話しかけてくる人がいない
というメリットがあるからです。
僕も、朝4時ではなく6時前に、また本業ではなく自分のタスクですが、朝活を始めています。
脳がフレッシュな朝の時間を活用できると、能率的で生産性を高めることができます。
ひいては時間に従属しているのではなく主体的にコントロールしているという感覚を感じられ、自己肯定感も爆上がりします。
朝起きられないという人には、夜寝る前に明日やることを書き出すことをおすすめします。
やることがはっきりしていないことにより、朝妥協して起きられない、ということを防ぐことができるためです。
まとめ
今回、「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」についてまとめました。
仕事と小さい子どもたちの育児の傍ら、年間100冊程度のビジネス書を読む僕が、あなたにおすすめしたい本を紹介していきます。
ぜひ、併せてご覧ください。
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