「転職を考えているけれど、どのように進めたらよいのかわからない」
「転職したいけど、周りに相談できる人がいない」
転職を始めて、最初に行き当たるのがそういった「わからない」「相談もできない」といった障壁かと思います。
そうした方々に、本記事を通して、僕の実体験に基づく転職までの方法をお伝えできるよう、まとめました。
今回の記事は、「面接を受ける」です。
アラフォー、かつ、取り立ててスキルのない公務員であった僕でも、狙い通りの転職ができたので、ぜひ参考にしてみてください。
面接を受ける
以下の3点から、ご説明していきます。
①面接で企業が見ているポイント
②面接の流れとポイント
③面接前日までの準備
①面接で企業が見ているポイント
面接を通して、企業は「あなた」を知ろうと様々な質問をしますが、主に「再現性」と「継続性」を見極めようとしています。
「再現性」とは、前の職場での活躍が、うちの会社でも再現できるか、ということです。
再現性を重要視するのは、中途採用では即戦力の人材を求めている、ということに他なりません。
また、「継続性」とは、長くうちの会社で働き続けてくれるか、ということです。
採用には、費用や時間といったコストがかかるもの。
採用してもすぐやめられてしまうと、会社にとって大きな損失となります。
特に、あなたがまさに今、転職活動をしているということ自体が、継続性を懸念しているのです。
したがって、面接では、「再現性」、「継続性」を意識した受け応えが大切です。
②面接の流れとポイント
面接の流れは、どの企業においても、概ね以下の流れに集約されます。
(1)自己紹介
(2)職務経歴
(3)志望理由
(4)転職理由
(5)逆質問
(1)自己紹介
自己紹介で大事なのは、簡潔に話すことです。
面接においては、自己紹介は「挨拶」のようなもの。
話しすぎると、面接全体の流れが乱れてしまいますので、1分程度で簡潔に話すようにしてください。
(2)職務経歴
職務経歴では、これまでどんな仕事をしてきたかを伝えます。
質問例としては、次のようなものです。
「今までどんな仕事を経験してきましたか?」
「その中で、どんな強みを身に付けましたか?」
「これまでで、最も困難な仕事は何でしたか?またどうやってそれを乗り越えましたか?」
上記のような質問への受け応えで求められるのは、自己PRをすることです。
そして、その自己PRによって、「再現性」(御社でも再現性を持って活躍できる)をアピールしていくことが重要となります。
(3)志望理由
志望理由の質問例としては、次のようなものです。
「なぜ、◯◯業界を志望しましたか?」
「どうして、◯◯業界の中でも弊社を志望しましたか?」
こうした質問を通して、「継続性」(御社で長く働き続ける)をアピールします。
(4)転職理由
下記が転職理由の質問例です。
「なぜ、転職しようと思ったのですか?」
「なぜ、前職を退職しようとおもったのですか?」
こちらも志望理由と同様、あなたの「継続性」を見るものです。
ここで注意したいのは、前職の悪口を言ってしまうことです。
転職する人のほとんどが、前職に対して不満を持っているものですが、転職理由として不平不満を挙げるのは印象がよくありません。
「今の会社よりも、御社の方が◯◯の面で自分に合っている」というニュアンスで伝える方が良いでしょう。
(5)逆質問
面接の最後は、逆質問で締められることが多いです。
「弊社について、何か質問はありますか?」
この質問に「特にありません」だと、せっかくのアピールのチャンスを無駄にしてしまいます。
また、
- 調べればすぐわかる内容
- 年収や待遇
- 即答が難しい質問
といった質問も避けた方がよいでしょう。
他の応募者に差をつけられるよう、逆質問には、課題の深堀りとなるような質問ができるとよいです。
例えば、
「◯◯業界を調べていく中で、今後の課題は◯◯と考えますが、その認識は正しいでしょうか?もしも他にも課題に感じられていることがあれば教えて頂けますでしょうか?」
などは、好印象です。
③面接前日までの準備
前日までに準備することをお伝えします。
(1)提出書類の内容を再確認
(2)質疑応答の作成
(3)企業のHP確認
(1)提出書類の内容を再確認
既に企業へ提出した職務経歴書、履歴書、その他指定書類(志望理由書や自己PR書)の写しは、事前に目を通しておきましょう。
複数の企業へ書類を応募している場合、企業ごとに書いている内容をカスタマイズしていることと思います。
提出書類と受け応えの内容に齟齬が生じないようにする必要があるためです。
(2)質疑応答の作成
事前に想定する質疑応答を作成しておくことで、受け応えに詰まることのないよう、スムーズな回答ができるようにしておきます。
僕の場合、社会人になってからというもの、面接を受けるという機会はほぼありませんでした。
面接に自信がなかったので、質疑応答を50〜60くらい作成しました。
質疑応答を作成することにより、考えに矛盾が生じていないかのチェックにもつながります。
(3)企業のHP確認
余裕があれば、企業のHPに目を通し、代表取締役の名前や企業理念、最近の動きなどを抑えておくと良いでしょう。
以上、事前の準備になります。
◆補足
もうひとつ、重要なことがあります。
それは面接後、記憶が鮮明なうちに、面接官の人数や面接の雰囲気、聞かれた内容、反省点などをメモして記録することです。
面接のできが良かったとしても悪かったとしても、今後の面接につなげる貴重なデータとなるからです。
まとめ
今回は、「面接を受ける」について解説してきました。
「公務員からの転職」として、僕が辿った転職方法をシリーズで紹介しています。
以下の記事では、「応募書類の作成」についてまとめていますので、こちらも併せてご覧ください。
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